2万枚ほどのコーディネート写真を整理していた時、ひらめいて腑に落ちた櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!
ちょっと心寄りのお話ですが、なぜ今、櫻田は「自分らしいおしゃれ」を求めるようになったのか、すごく腑に落ちて、そして今後の課題は何なのか、ちょっと俯瞰できました。
マズローの欲求5段階説
心理学やマーケティングを学んだことのある方なら、聞いたことがあるかもしれません「マズローの欲求5段階説」
「人は自己実現に向かって絶えず成長する」という前提で、人には5段階の「欲求」があり、低いものから順番に現れ、ある程度満たされると次の欲求が現れる、という人間の心理行動をモデル化したものです。
<欠乏欲求:何か足りない!>
1.生理的欲求:生命を維持するための、食欲・睡眠欲・性欲等
2.安全の欲求:安全の欲求(そのままやんけ)
3.社会的欲求:家族やコミュニティに所属し、受け入れられたい
4.承認欲求:自分が価値ある存在だと確認したい(他者からの評価 / 自尊心)
<成長欲求:成長したい!>
5.自己実現の欲求:自分らしさを表現し、活かし、能力を開花させ、自分らしく生きたい
櫻田、「ファッション」という領域で、これを順に登って来たのかなと思いまして、ファッションに当てはめてみました。
ファッションの欲求4段階説
パッと思い付きですし、無理やりな部分もあること、ご了承下さいませ~。
1&2:生理的欲求&安全の欲求
衣類に関する欲求は、生理的欲求は満たされた上での欲求なので、ファッションにおいては2.安全の欲求からのスタート。
寒い・暑いといった環境の変化に適応し、それぞれの活動(料理するのか、工事現場か、森林を切り開くのか、宇宙飛行するのか)において安全を確保でき、かつ、快適に行動できること。
この2つ欲求が満たされていれば、私はOK♪という人も沢山いるし(それが良い悪いという話ではなく)、更なる欲求が出て来る人もいる。
3.社会的欲求
家族や学校や会社、地域コミュニティー等、何かに所属して受け入れられ、安心したいという欲求。
これは、ファッションにおいては「みんなと同じものを着たい」という欲求かな、と思います。
分かりやすいのは、高校生の時、クラスの女子達が同じブランドのバッグ持ってたり、靴下の長さやボリュームが一緒に変化したり(笑)することかな。
流行を追うって、その時代に所属して、みんなと一緒で安心したいって欲求だと思います。
櫻田はこのブログを始める前までは、安全が満たされていれば大体OK!な人で、特に流行に関しては毛嫌いしてました。(アンチも結局は流行を意識していて、その意味で、所属の欲求が満たされているのだけれど)
で、ブログを始めてやり始めてからは、
「オシャレな人達が持つものを、とりあえず持ってみる」
「トレンドと言われるものを、とりあえず買ってみる」
「オシャレの基本セオリーに、とりあえず習ってみる」
だったな、と振り返って思います。
いい靴がいい場所に運んでくれると言うので、セルジオロッシのパンプスを買い
・遂に★セルジオロッシのマネキン9cm黒パテント買いました!
ホテルやレストランでは靴とバッグで判断されると、ロエベのバッグを買い
本当のオシャレはインナーと聞けば、ハンロのキャミソールを買い
#ユニクロのキャミソールの方が平民には快適だった・・・
ナウなTシャツはコレと各紙が推すなら、ジェームスパースのTシャツを買い
#ちなみに完全に失敗だった・・・
いろんな人が持っているスタンスミスやNBを買い、
スタイリストさんが推すからワカオの傘を買い、L.L.Beanのトートを買い・・・
こんなふうに「みんなが持っているもの」で、ワードローブが埋まって来ると、時代の折り紙付きっていう安心感があって、心の余裕が出来たように思います。
#消費社会・資本主義社会に取り込まれたともいうのかもw
そうなってくると、次の段階の欲求が生まれてきます。
4.承認欲求
いわゆる「いいね」が欲しい!ってヤツです。
櫻田のコーディネートは「いいね」の嵐ではありませんから、十分に「承認欲求」が満たされているとは思えません。
たまに多めに「いいね」が付くと、ウキウキしてスキップしており、まだまだ、欲求は満たされていないようで、どうやら櫻田は今、この段階にいるようです。
が、こういう欲求って底なし沼な感じしますよね・・・もっといいねが欲しくなって、インスタ映え狙った写真撮ろうとして崖から落ちるみたいな。
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ところで、承認欲求って2つに分けられるそう。
低位の承認欲求:他人からの承認
高位の承認欲求:自分が自分で承認
ブログを始めた頃は、人から「それでいいよ!」「それで正解!」って言ってもらわないと不安でしたし、「ダメ!」と言われれば、そうか私はダメなのかと落ち込んでしまいがちでした。親切なアドバイスも「自分に対する攻撃だ!」とか思ってしまうこともありました。
でも最近は、自分を自分で承認できるようになって来たので、昔に比べたら、相当落ち込まなくなりました。
・櫻田こずえ6年の変化を顔写真で比較~今さら美人になれたのか?~
自分で自分を好きになって、愛せるようになって来た。
ということで、このレベルの欲求も、少しずつ満たされて来てるな~と。
そうすると、むくむくと沸いて出て来るのは、次の欲求なんです、マズローさんによると。
5.自己実現の欲求
自分にしかできないオシャレをしたい!
自分らしいオシャレで自分を表現したい!
他人の理想ではなく、自分の理想に近づきたい!
そういう話ばっかりしてますよね、最近。
3も4も、他人の理想なんですよね、他人というか、他人の集合である社会の、ファッション業界の。
でもまだ、しっかりと「4.承認の欲求」を満たしきれていないから、そこに踏み込む勇気が出ない=心の底から「自分の理想を追い求めたい」という欲求が、まだ起きていない
というのが、今の自分の状態なのかな、と思っています。
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だから、現在の櫻田の課題は、4.承認欲求の「高次の承認欲求」を満たすことなんだと思います。
自分で自分をしっかり認めること、
そのためには、評価の軸を自分の中に求め、他人の評価やトレンドに、依存するのでも、拒絶するのでもない、適切な距離を取れるようになること。
それが、今の櫻田には必要なことなんじゃないかと、このマズロー要求の5段階説に教えてもらったような気がします。
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もちろん、マズローの理論で全てを説明することはできないし、しかも櫻田が即席でファッションにあてはめたことだし、外から見えない心の事なので、他にもたくさんの要素が働いていると思います。
ただ、今まで何をして来たのか、自分がどういうフェーズにいるのか、なぜ自分の心がそういう方向にかき立てられるのか、そしてこれからの課題は何なのか・・・それらを一つの観点から俯瞰することが出来て、めちゃくちゃスッキリしております。
蛇足:ブランドバッグが欲しいのは、何欲求?
3.社会的欲求:みんなが持ってるから持ちたい
・ルイ・ヴィトンのスピーディ30モノグラム★中古購入の長い経緯と実質5万円の内訳
意を決してヴィトンのバッグを買ったのは、櫻田にとってはいろんな意味があったけれど、それまで抵抗していた、3の所属の欲求が完成された感がありました。
4.承認欲求:みんなに羨ましがられるから持ちたい
でも、今ブランドバッグが欲しいと思うのは、みんなが持ってるからと言うより、羨ましがられたい、いいねが欲しい、の、低位の承認欲求が強い感じがしています。
海外のファッションエディターやインフルエンサーがみんな持ってるから(今ならボッテガ?)、じゃなくて、そのブランドの哲学に共感するからとか、デザインに心底ほれ込んだとか、自分のワードローブには絶対欠かせないとか、ビビッと来たとか(笑)、アイデンティティを託したいとか!?
5.自己実現の欲求:私らしいから持ちたい
そう胸を張って買いたいな、な~んて思いました!