ラスボス(台付き襟)を前に、細かくトラブル対応しております櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!
今日一番頭を悩ませ、何度かやり直して、原因が分かり、ようやく納得の行く状態に直せたのが、こちらのトラブル・・・。
前身ごろ見返しがツレる
大変美しくない、どうしたらいいか分からない・・・。
そもそも、裏地ナシにして、手持ちの裏無しジャケットのパイピングの始末を、見様見真似で真似したものなので、トラブルが出てもおかしくない。
原因1:深く縫い過ぎた
ぴったりに斜めのラインをひいて、いい感じに縫い合わせたはずなんだけど・・・深く縫い過ぎてたみたい。
縫い目を広げることで、改善しました!
泣く泣く縫い目を解き、
トルソに掛けたまま、待ち針で留めてはツレ具合を試しつつ・・・
しかも、縫い代1cm未満で切りそろえちゃっていたので、もう、広げたら・・・縫い代2mmとかでさ(笑)
で、布用の「のり」で貼りつけてから、慎重に手で縫って、
そして裏から接着芯を貼りました。
後は、洗濯中にほつれてこないことを祈るのみ!
原因2:レースは伸びる(平面では問題なかった)
で、原因1の原因、でもあるんだけれど、レース地は伸びるので、着ると自重で伸びるという特性も原因かと。
縫い代には伸び止めテープを貼っているから、ちょっと伸びにくい。
見返しにも接着芯を貼っているから、ちょっと伸びにくい。
さらに、見返しの端には、パイピング・・・・このパイピングが、かなり伸びない。
床に置いた状態では、あまりツレもなく処理されているように見えたけど、トルソに掛けると、あからさまにツレてしまう。
着ていても気づかないので、しばらく気づきませんでした・・・ほんと、このトラブルに気づいた時、見てみぬふりしようかと思った←よくやる
あと、今思いついたけど、パイピングでちょっと見返しが短くなるような付け方をしてしまったのかもしれません。伸びないように気を付けていたので、逆に・・・。
ということで、いろいろな原因が重なってツレてしまった見返しですが、この通り、すっきりとなりました♪
さらに、見返しを前身ごろにまつり付けると、「差」が分散されて、それでも多少直ったかもなーと思いました。
★
布の特性で、思いもよらないトラブルが起きたことは、2度や3度ではなく、しかしこれこそ、実体験でしか得ることのできない、洋裁の経験値なのだろうと思います。
こうやって、この生地は伸びるから、こういうトラブルが起きやすいので、慎重に進めようとか、いろんな「カン」が働くようになるのかな。
うんっ、櫻田、洋裁人として、成長してるんだわ♪
でも、ま、こういうの・・・削られるよね(笑)
櫻田、完璧じゃないです
さて、インスタでは特に、
「櫻田はこんなに美しさにこだわってます!」
「キレイにできるまで何度でもやり直します!」
と連呼していて、そういうところだけをアップしているので、「完璧な人」「上手な人」だと勘違いされている、いや、させているな・・・と思います。
いやいや、今回のようなミスや、取り返しのつかないミスやら↓
いつも通り、縫い代の凸凹を減らそうと、縫い代をパインピングと共にカットした後に気づいた時は、後の祭り。
とか、
作り直せるけど目立たないからいいやとか、
なんかどっちも歪んでるしさ・・・でも、肩章って、こっちの細い側が下になるし、左右を比べることもないから、ま、いっかな、と。
そういう適当なところ、いっぱいあります!
ボタンホールも超絶苦手で、だからこのコートはボタンなしデザインにした、というのも否めません。
自分基準でソーイングを楽しみ続けたい!
確かにこだわり屋ですが、何でもきちんとこだわる完璧な人ではなくて、何にこだわるかは、完全自分軸(笑)、きままで自分勝手なこだわり屋です。
でも、自分の服作り、自分が納得できて、そして幸せになれるなら、それでいい!
間違っても、ソーイングで自分を責めたり、自分を嫌いになったり、苦しくなったり、そういうことは起こしたくない。
【2021.04.29】Sewing mends the soul★ソーイングは傷ついた心を癒す
そうそう、櫻田にとってソーイングは、
「自分の基準」が尊重され
「他人の基準」から解放される
もの。
今後もソーイングを「自分基準」で楽しんで参りたいと存じます♪