今日の櫻田

「美貌格差」という本を読んで打ちひしがれた話

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「美形のお得度を真面目に測った市場初の本」
ということなので、面白半分に読んでみたら、打ちひしがれたというお話。

著者のダニエルさんは「労働経済学の権威」だそうですが、
労働経済学が何か分からないまま、小難しい部分は読み飛ばし、
キャッチ―な部分だけを拾い読みして悶絶するというスタイルの感想文となっております。

Wikipedia:労働経済学
労働に関わる諸問題を解明し、人々の幸福を高めることが目的である。

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#原題:Beauty Pays: Why Attractive People Are More Successful
#邦題付け方上手い!格差は今流行だしね〜。

そもそも櫻田は「客観的な美人度」を上げるべく立ち上がったのだけれど、
えー美人ってやっぱり人それぞれじゃーん、価値観の違いじゃーん、
自分で良ければそれでいいじゃーん・・的なムードになりつつある今日この頃。

何よりもまず、何をもって美しい顔とするかについては、大方の合意が成り立っている。美形は見る人次第であるものだが、だいたいの人は同じ顔を美しいと考える

あぁ、やっぱりそうなんだよね。
やっぱり「みんなが考える美人」ってある程度決まってるよね。
美人になりたいなら、その「客観的美人」を目指さないと、死ぬまでにやりたいことリストの、
「美人と言われる」が達成できないよなぁ。

これ話すと、皆さますぐに「櫻田さん美人ですよ!」って言ってくれて、
皆さまお優しいのですが・・・そうじゃないのーーーーーーっ!(笑)

で、

ある人の容姿が同年代の他の人達に比べてどうかは、生涯にわたってそんなに変わらないことが証拠ではっきりしている。

え”ーーーーーーー結局今さら美人にはなれねーってことかよっ!
っつーか「そんなに」ってどれくらいだよっ!はっきりしろよっ!
#美人は言葉遣いに気をつけましょう

ふーん、結局努力したって無駄ってこと?
生まれ持ったこの顔の造作では、どうしようもないってこと?

なお、ほぼ顔の造作「だけ」で美貌は判断されるとも言っています
だから、ロングだのショートだの、誤差。

数字を机上でごにょごにょするのが経済学なので(偏見ですすみません)、
成果が得られないことに投資するのはバカ、
費用対効果を最大化しましょう、なので。

よく聞く話から考えると、服装や髪型、化粧、手術、そういうことにお金をつぎ込めば経済的にも払ったお金以上のものが得られるとみんな信じているようだ。

反語だよね、つまり、得られないんだよね。
えー、じゃあ、マメに美容院行くとか、骨格診断とかカラー診断して、
さらに製法の良いいい服を着ても、全然意味ないの?

でも、美しくなることではなく、美しくなることで得られる経済的メリットを計算してるんだよね。で、それって?

見た目で生涯年収の差は2,700万円

経済的メリットじゃなくて、美しくなること自体に意味があるんだもん!
(いや、経済学だからさ・・・。)

藤原美智子さんの

単に「女性としての美しさ」を求めるだけでなく、自分が納得するような生き方を追求していくと、確実に女性は美しくなる。
「美の宿るところ」藤原美智子★後編:自分が納得する生き方・装い方

っていうのは「ただしもともと美人に限る」ってなっちゃうの?
でも、それってすこーし、うすうす、気づいていた気もするの。

化粧は、ブスをキレイにするためのものではなくて、
主に、キレイな人をよりキレイにするためのものであろうな、とか・・・。

でも負けないもんっ!
ゴールデンバランス意識してお化粧してるもん!
☆:資生堂メイクアップレッスン受けたら美人度10割増し

美容にまったくお金を使わない女性が平均的な額を使うようになっても、
評価は3.31点から3.36点にしか上がらない。
平均的な額を使っていた女性が、平均の5倍(平均的家計所得の20%程度)
までお金をかけると評価は3.56点に上がる。
かけるお金を増やした分で得られる効果は、
それまで使っていたお金が多ければ多いほど、小さくなっていくのがはっきり表れている。(5段階評価)

えっと、具体的に「月30万円もらうOL櫻田」を例に代入してみると、
(金額は例ですよ、あくまで例!)
美人度3.31:美容に全くお金を使わない櫻田
美人度3.36:美容に月12,000円使う櫻田
美人度3.56:美容に月60,000円使う櫻田

0円はスッピンで髪も適当ってことだな。
6万円だと、美容院、エステ、ブランド化粧品、に投資してる感じですよね。
で、その差は美人度0.25ポイント。#5点満点

経済学って結局数字だから、3.31と3.56がどれくらい違うか分からないんだよね・・・。
実際に、どれくらいの差なのか、写真で表現してもらえたら嬉しいんだけど、
しかし、著者が言いたいのは「差は0.25なんて誤差じゃん!」ってことで。

じゃあ、月6万円で、桑沢デザインに通って、チェロ習って、美味しいもの食べて、
余ったお金で行った事のない所へ旅行して、美人度3.31でいいなと思ってしまう自分。

あ、でも、整形とかすれば別でしょ?

手術で容姿を改善しても、得られる経済的な利益は手術にかかるお金にはほど遠い。

あ、そうなんだよね、これは経済学だから、そういう視点なんだよね。
美人であることで得られる経済的な利益に比較して、
投資したコストがどれくらいかという、費用対効果がすごく重要なのであって。

でもまぁ、
美人は経済学的に見て非常にお得
整形しても経済的な利益はそれほど望めない
=たいして美人にはなれないことの証明

いや、非合理的な行動を取るのが人間なのだっ!←言ってどうする

私たちは基本的に、母なる自然、それにたぶん若いころの食生活が与えてくれた顔と、一生付き合っていくことになるのである。

ちきしょうっ!経済学者なんかに女の気持ちが分かってたまるかっ!

あ、あの、この本は女の気持ちを理解しようとする本ではなく、
経済学的切り口でその価値や希少性とかを語り、
有限なる富の配分に対して美貌がどれほど貢献するかを話しているわけで、
そもそも気持ちなんか配慮していないし、これは個別性を排除した、統計上での結論なのであり。

さらに畳み掛けるように、

収益力を高める男性の教育と、女性の美貌が交換されている。
美人が自分の容姿をエサに男性の稼ぐ力を釣る。

のは事実であり、さらに泣けて来るのが、

人生の満足度も美人の方が高い

とデータを用いて淡々と説明する著者。

えーっと、私はどの統計データにも当てはまらない外れ値なのよっ!
元々ブスコンプレックスだったけど、人生に満足しているし、
金と努力で美人になって、さらに満足するんだもん!
#どこか切なさが漂うのはなぜ?

美人なんて皮一枚だけど、ブスは骨身にしみる

なんて引用されてたり、あぁ、無情。

醜い人たちは並の容姿の人たちほど稼げない
そして並の容姿の人たちは美形ほどには稼げない

ぎゃーーーーーっ(笑)
もう笑っておこう。そしてこれは、経済学という枠組みの中での机上の空論なのだ!
目をそむけよう、あははは・・・・

意外にも、着るものや化粧、整形手術に効果はない。
美形かどうかは、会社の業績、選挙の結果、融資の条件、寄付金集めにも影響する。
労働経済学の権威が20年かけて解明した「衝撃の真実」

だそうです。
ちなみに、経済学で出て来る「弱者保護」的な考え方は、
「ブサイクな人は保護されるべき?」という、なんとも切ない問いかけになっております。

整形手当とかでないかな・・・←だからそれはほとんど効果がないんだってば!

いやいや、読んでて本当に楽しかったです。
諦めませんよ美人になるまでは♪

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