何か方向性を見失いそうな時、ふと本を手に取りたくなるんですよね。
今、良いもの-良くないもの、高いもの-安いもの、と、自分の選択眼やセンス、
との関係について考えているのですが、
ふと読み返したくなったのは、この本3冊でした。
大好きな石黒智子さんの本。
生活の隅々まで「何が好きで何が嫌い」「何が必要で何が不必要」かが、スパッと明確。
モノを選ぶ基準が明確だから、それがIKEAでも一流品でも関係ない。
自分のスタイルに合うものを、値段やブランドに関係なく選び抜かれたモノが集まって、
何とも言えない彼女独自のシンプルな空間が広がる、ご自宅の写真が素晴らしい。
シェーカー家具の洋雑誌のようでもあり、
ドイツのこじゃれたおばあちゃんの家のようでもあり、
京都の古い家のようでもあり、しかしモダンであり。。
隅々まで行き届いた彼女の哲学は、ストイックであるようにも見えるけれど、
きっと彼女はこれが一番快適だからそうしているんだろうな。
彼女はスーパーシンプル主義。ミニマリスト。
ファッションについては、他のワードローブ本と全く同じ事を言っています。
自分らしいスタイルを確立させ、時間をかけてそのスタイルに合う本物だけを揃え、
今のワードローブを再点検して処分しなさいと言っています。
女性が自分は完璧に着こなしていると思っている場合、その状態の自分を放念できる。
これを魅力と呼ぶのである。
そして自分自身を放念することができるようになればなるほど魅力は増していく。
自分のスタイルを確立して、パーフェクトワードローブを揃えて、
いつでも自信を持てるスタイルでいよう。改めてそう思いました。
その他、時間管理や食事、人付き合いも彼女流のシンプル哲学でまとめていますが、
「食事の環境を美しく整える」ように少しはなったのは、彼女の影響です。
二流の選択を決して受け入れない
品質の良さを長年示してきた伝統的なものを信用する
・・・・
そんな、シンプル主義の37か条もお気に入りです。
2年前だかの誕生日ステイで買った本です。
こちらは今年の誕生日ステイで購入。
誕生日に買う本は当たりが多いので、毎年楽しみだったりします。
一つ一つの所作を丁寧に整えましょうと。
正しい所作は人生の心理を知るための小さな一歩。
(正しい)所作を重ねることでしか「智慧」は身に付かない。
2行目がね、とても心を打つ。
部屋を片付けるのでも、「う~ん、どこから手を付けるかな」と腕組みしている時間があるなら、さっさと足元のゴミを拾う。それが一息に生きるということであり、禅の所作なのです。それを倦まずに繰り返すことによって、美しい時間が積み重ねられ、生活も美しく整い、あなたも、あなたの人生も輝いてきます。
あう・・・ごめんなさい、はい、さっさと足元のお菓子の袋を捨てます・・
所作を両手でおこなう
物の貸し借りやお金の受け渡しも、両手ですると全然違って見えますよね。
あー、これ、気を付けなきゃと思って線引っ張って付箋もついているのに・・・
実行出来ていません!今日から、今から!
一級品、一流品にはそれだけの価値があります。
いい湯飲み茶碗を買ってみては?という提案をされています。
それを通じて、大切に、丁寧に扱うことを覚え、
その所作の習慣は、湯飲み茶碗ばかりでなく、あらゆるものに対する扱いに及ぶ、と。
あぁ、これって、一年かけて選び、背伸びして買ったセルジオロッシかなと思いました。
セルジオロッシは一流品だからお手入れやメンテナンスを大切にしなきゃと思うけれど、
それが、事実、他の靴にも及んで行っている。
それと毎日触れ合っていることで、その”一級”にふさわしい所作が身についてくる。
あぁ、大切に仕舞っていないで、明日は会社にロッシを履いていこう!