軽く街へ繰り出してみたものの、いつも通り、何の成果もなく帰って参りました櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!
半額になっている、革製の美しい手袋元値約2万円!とか迷いましたが踏み切れず・・・・結局手ぶらでご帰宅です。
ただ、そんなウィンドウショッピングの間に、二人の美しい女性とすれ違って、満足して帰って来ました。
ブルー美人
年齢はおそらく、50代後半か60代くらい。
美しくカールされた、シルバーグレイのショートヘアの女性にまず目を惹かれたのは、そのコートのブルーが色鮮やかだったから。
くすみのない鮮やかな発色のブルーだけれど、寒々しくないのは、質の良さそうなウール素材で表面はアンゴラのよなふわふわしたテクスチャーで、素材が醸し出すふんわりとしたあたたかさがあったから。
形はゆったりとしたチェスターで、見るからに仕立が良さそう。
襟元には、同じ鮮やかなブルーとあたたかなアイボリーがベースの、おそらくウールカシミヤのストールが、寒いから巻いてきたの、って感じでさりげなく添えられていて、細かく入った水色やピンクが、表情を明るく見せていました。
さらに、耳元のイヤリングは、アンダルシア辺り旅行中に購入されたのかしら、それともプロバンス地方?と勝手に妄想が広がる、ブルーをメインにした図柄が描かれた、丸く大きな陶器。
こんな感じの、手描きの柄で、これがなんとも素敵で、しかもストールやコートのブルーに調和していました。
バッチリ決めました!感のあるご婦人も見とれてしまうのだけれど、ただ自分の好きなものを身につけてるだけなのよー感に、幸福感と充足感のある美しさを感じてうっとり。
もちろん、その素材や仕立の高級感に担保されたものだと思いますが。
あぁ、写真撮らせてほしかったなぁ。
ヴィトン美人
寒い寒い朝の街を歩いていたその女性は、全身真っ黒。
黒いウールの、少しAラインに広がるロングコートに、黒いタイツに、ハイヒール。
髪は肩にかかるセミロングを軽く内巻きにしていて、バブル期の鈴木保奈美さんを思い出すような。
手に持っている、上質そうな革の黒い手袋も、ただただ、品の良いマダムオーラを醸し出してました。
同い年くらいだったかな。
彼女が身につけているものの中で、唯一黒ではないのは、小さめのヴィトンのボストンバッグ。
それがとても似合っていて、一枚の絵のように美しかったんです。
聞くと、ちょっと昭和っぽい感じが出そうだけど、そんなことはなくて、とても整っていてバランスが良くて、美しかったのです。抜け感とか外しとか一切ないんだけど、でも、やり過ぎ感もなくて。
最近よく雑誌で使われる「更新」とかいう概念は、彼女の「定番」を前にしたら何の意味もなさそうだな・・・コンサバで、控えめで、ゆったり流れる時間軸を持っていそう。
これからお友達と美術館に行って、その後ランチして、ショッピングにでも行くのかなぁ。
と、ものすごく勝手で一方的な彼女の人物設定をして、そのおだやかな美しさにうっとり。
あぁ、お友達になりたかったなぁ。
一貫性があるからこそ美しい
その人の生き様とか人間性とかが匂い立つような装い、人として一貫性の感じられる装いこそ、本当に素敵に、美人に見えるんだろうなって思う。
きっとインテリアもこんな感じだろうな、とか・・・
「あなたのインテリアは外見と一致していますか?」
・「贅沢スタイル」光野桃★外見とインテリアの一致
衣=食=住、ちゃんとイコールが付く人が、ほんとうの意味での、おしゃれさんだと思っている。
・「スタイルを持ち、身軽に暮らす」石原佐知子★とことん「好き!」を見つめて極めれば
雑誌の真似してみました(櫻田)とか、Pinterest真似してみました(櫻田)じゃなくて、日常のあらゆるものを選ぶ時と同じ選択基準で、洋服やコーディネートも選んでいる感じ。トレーニングにはいいのだけれど・・。
それと、ちょっとしたモチーフとか、長く大切に使っているんだろうな的定番とか、アイテムにちらりと現れるその人の価値観とか世界観に引き寄せられる。
自分らしさを表現するユニークなものを探すのはあなたの義務です。
・櫻田史上最高のおしゃれになる!企画★唯一無二である自分を表現する何か
所持率の高いヴィトンのバッグも、彼女らしい定番という雰囲気が漂っていて、それは堂々と、彼女らしさを表現するユニークなものになっていたと感じました。
好きな服は自分のものになるまで着る
・「スタイルを持ち、身軽に暮らす」石原佐知子★とことん「好き!」を見つめて極めれば
グッチのバッグも、自分のものになるまで持とう♪
何度も繰り返し、自分はどういう自分でありたいのか、的なことを設定しようとしては、なんかしっくりこないなーを繰り返していますが、多分それは無駄ではなくて・・・遠回りし過ぎだけれど。
見返ってしまうほど美しいオーラを出していた彼女たちの、自然に選択した結果美しい、なんて、考えまくり過ぎの櫻田にはもはや不可能に思えてくるけれど、360度ぐるっと元に戻って「好きなものを好きなように着る」ってなったら、なんかうまくいっちゃったりしないかな・・・
とか考えながら、やっぱり「この半額でも1万円以上する手袋は、半額だから買うのか、定価でもすごく欲しいのか、絶対に必要なのか、色は大丈夫だけど、どのコーディネートに使うのか・・・」とかグルグルしてしまったこの日の櫻田でした。
明日も美人目指しますっ!