小林さんの本を読んでいたら、最近音楽に偏っていて美術館とか行ってないないことにふと気付いた櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!
長年かけて身につけたセンスは、決して誰かに奪われるものではありません。それは見えない財産となり、生涯に渡ってあなたを助けます。〜中略〜 少しでもおしゃれになりたいならば、いいもの、美しいものを見続ける努力を始めましょうわたし史上最高のおしゃれになる!より
ということで、美しいものを見ようと、気になっていたソール・ライター展@渋谷Bunkamura に行って来ました。
すばらしかった!
6/25までだから、お近くにお寄りの際は是非に!
Bunkamura:Saul Leiter展
それはそれは美しい世界でした。
好きと感じた写真を何度も何度もじーっと観て堪能しできました。
きっかけを下さった小林さんに感謝!
#ここで展示されている作品の一部を見ることができます。
Bunkamura:Saul Leiter展みどころ
特に3枚の写真が気になって、その一枚目、
二枚目、
どちらの写真も、モノトーンの世界に、鮮やかな色がひとつ。
櫻田は色数が少ない、シンプルなものが好きなんだなっていうことを再認識しました。
三枚目は、最も気に入った写真なのだけれどそれはネット上では見つからず・・・景色は全然違うけれど同じような色の構成。
雪の積もったニューヨークの街角を背景に、青信号だけが色を持った写真。
雪景色が、白黒というより、少し色味が入っているというか濁っていて、そして青信号が少し青磁色っぽい青緑色で澄んだ色を放っている。それは、これから櫻田が実現したいと思っているコーディネートのイメージそのもののようで。
最初はただキレイだな〜と思って立ち止まった写真だったけれど、あぁ、そういえばこれは自分のテーマカラーの構成に近いのかもと思ったらすごく嬉しくなって、その配色の具合や色の量なんかを目に焼き付けて帰って来ました。
一番好きな画家、マークロスコの色彩構成のような作品のように、シンプルで、色数が少なく、削ぎ落とされている、そのバランスが絶妙に好きで。
ソールライターは自身で絵も描いていて、その色彩構成のような作品が、まさに彼の写真に再現されていて、そしてまさにロスコの絵のようで。
自分の「好き」を改めて確認して、それをもっと深く理解するような、そんな充実した時間になりました。
こうして「自分が好きな構成やイメージ」を沢山頭の中にストックして、明確にして、それがきちんと「お買い物」「ワードローブづくり」に反映されるよう、努力したいと思います。
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また、そういった色や配色、美的な構成以外にも、彼の写真の持つ魅力を存分に味わってきました。
「写真は、しばしば重要な出来事を取り上げるものだと思われているが、実際には、終わることのない世界の中にある小さな断片と思い出を創り出すものだ」by Saul Leiter
そのボケた前景や、背景に写る人や、鏡やガラスへの写り込み、二重に重なる人、モノ、そしてそれらの切り取り方に「見ている人」の存在が明確に感じられて、その視点が愛おしい。
彼が想像する被写体の物語まで〜それは何気ない日常なのだけれど〜覗き見しているような。撮られた人達が気付くことのない美しさが、洗練された構成に表現されつつ、そんな人くささのようなものもあって、見ていてずーっと飽きません。
また、 彼の写真に用いられたモチーフや景色・構図をお手本に写真を撮ってみませんか?っていう企画をやってて面白い!
すごい!どれもソールライターの撮ったような写真だ!
写真って楽しい!櫻田ももっと楽しんでみよう←インスタ始めるって言って始めてないしね